新築でリビング階段は寒い!?メリット・デメリットを紹介します
こんにちは。
石川県小松市 赤シャツアドバイザー
タカシマ です。
間取りを作成する時に必ず確認する部分。階段はリビング階段が希望?それとも、ホールからの階段が希望?この階段の位置によって、間取りも大きく変わってくるから。
僕の経験だと、半分ぐらいのお客様はリビング階段を希望するかな。
リビング階段は、家族とのコミュニケーションが取りやすく、吹抜けとも相性が抜群で、明るく開放的な空間を演出する階段です。でも、デメリットもあります。それは、暖気が上昇してしまう部分。
そんなリビング階段のメリット・デメリットや、リビング階段を上手に配置する方法を紹介します。
・リビング階段のメリット・デメリット
・リビング階段でも暖かくすごすコツ
このような内容の記事になります。
リビング階段が気になっている方や、これから家づくりを検討する方には参考になる内容です。
新築でリビング階段は寒い!?メリット・デメリットを紹介します
今回はリビング階段を紹介します。プランの要望の中でも重要な部分。階段の位置や形状で間取りは大きく変わります。間取りを作成する時には、階段の種類を決めとくとスムーズに間取りの作成が進みます。
リビング階段を希望する方の、約9割の方から質問を頂きます。
「リビング階段って寒いんです?」
石川県は雪国だし、冬の寒さは厳しいんです。やっぱり冬は暖かく暮らしたい。どうしても暖気の上昇問題は気になる部分なんです。
僕の自宅もリビング階段で設計しました。個人的には寒くてストレスになる!!って感じた事はありません。でも、2階は暖まってるし暖気の上昇は間違いなくあります。選択する断熱材や、暖房器具、そして、暖気が上昇しない工夫は大事だと思います。
そんなリビング階段だけど、僕は気に入ってます。リビング階段がなぜ人気なのか?その理由を考えてみました。
リビング階段が人気な理由
リビング階段を採用する理由はコチラが一番だと思います。
「子供が帰って来た気配を感じたい。」「子供や家族とのコミュニケーションを大事にしたい」
このようにコミュニケーションを大事する家族には、人気の階段です。
僕の実家は玄関から直で2階に行けました。高校の時は、家に帰ってきても「ただいま」も言わないで部屋に直行したし、外へ出る時もサッと出て行きました。親もいつ出ていったのか?帰ってきたのか?解らない事もあったと思います。汗
朝起きて、部屋から出て洗面に行く、着替えに行く、何をするにもリビングを経由します。その時に「おはよう」って、挨拶があるだけで違いますよね。
帰って来てもリビングを経由して、自分の部屋に行く。その時も「ただいま」って会話がある。
子供が大きくなると、コミュニケーションは不足する場合もあります。そんな時に、挨拶があるだけで家族の距離が近くなりますよね。
リビングを通って子供部屋に行く事で自然とコミュニケーションも増えるのかな?僕も、はるぽんが反抗期をむかえた時を楽しみにしています。
新築でリビング階段にするメリット
家族とのコミュニケーション以外で、リビング階段のメリットを考えてみました。
リビングに階段がある事で、どのようなメリットが考えられるのか?
リビングが明るくなる
廊下やホールに階段を設置すると、暗いスペースになりがちです。なかなか光が入りにくい場所になる部分なんですね。
これが、リビング階段にすると色々な工夫が可能です。リビングは家の中でも一番明るい場所。そこに階段があるので自然と明るい階段になります。さらに、階段の窓の位置や、形状を工夫すると階段だけじゃなく、LDKも明るいスペースに。
大きな窓を近くに配置した施工事例です。このように窓の位置や形状でLDKが明るくなりますよ!
オシャレな階段が多い
一般的な階段と違い、リビング階段はデザイン性が高い階段を選ぶ事もできます。
手摺部分がオープンになっていると、目線が抜けてリビングが広く感じますし、明るくて開放的な空間にもなります。さらに、鉄骨階段などを使っても面白いですよね。
階段そのものがインテリアになる。ここもリビング階段のメリットだと思います。
ただ、階段のコストはアップすると思います。階段予算を少し多めにする必要が・・・。汗
吹抜けとの相性は抜群
リビング階段と吹抜けの相性は抜群です。
リビング階段に面して吹抜けをつくると、吹抜けの明るく開放的な感じがアップします。さきほどの施工事例も同じです。
吹抜けがあれば、LDKが少し狭くても広く感じる効果があります。それは、天井に高さがあり目線が奥まで抜けるから。ここにオープンなリビング階段があると、壁面への視線も抜けるようになり、さらに広く感じるLDKになります。
そして、階段下部分はテレビスペースや、カウンターを使って書斎などにする方法もアリだと思います。階段下は収納する部分ではなく、リビング階段では色々な使い方ができます。
新築でリビング階段にするデメリット
リビング階段のデメリットも考えてみました。
メリットがあれば必ずデメリットもあります。やっぱり、デメリットも検討して選ぶ事は大事です。
やっぱり冬は寒い
一般的な天井に比べて、リビング階段は寒いと思います。
僕の自宅はリビング階段です。1階で暖房をつけてると2階までポカポカになります。それだけ暖気が上昇している証拠ですよね。
もしも、この暖気の上昇がなく、1階のみに暖かい空気が流れてくれるとLDKはもっと暖かくなるのにな。って思う事も。汗
そして、もう1つ。
これも僕の体験談ですが、オープンハウスを開催してても、リビング階段や吹抜けがある家に比べて、吹抜けやリビング階段が無い家のLDKが暖かく感じます。暑くて暖房の設定温度を下げる事もあるのは、だいたいリビング階段じゃない家が多いんですね。
リビング階段では、暖気が上昇しないような工夫も大事ですね。
音は伝わりやすい
音の問題も注意して下さいね。家族で寝る時間が同じライフスタイルの方は問題ないけど、寝る時間帯が違う家族は注意が必要です。
暖気も上昇しますが、音も2階へ伝わりやすくなります。嫁さんが1番に起きて、テレビをつける。朝食をつくる。こんな音は寝室まで聞こえます。僕は、その音で目が覚める感じだったりします。(笑)
人によって音の敏感差は異なりますが、敏感な方はオープンハウスや、モデルハウスで体感してから検討する事をオススメします。
リビング階段でも暖かく過ごす。
家の断熱性能、気密性能を重視する。
ここは大事だと思います。家の断熱性能、気密性能がが低いとリビング階段がどうこう以前に暖気は外部に逃げていきますし、電気も高くなります。
リビング階段にする場合は断熱性能、気密性能は非常に大事になってきますね。
ちなみに、僕の家は寝室のドアを開けておくと、リビング階段から暖気があがり寝室も暖めてくれます。こんな使い方も断熱性能が高いと可能なんですよね。
リビング階段前に引戸をつける。
いやいや!やっぱり暖気を2階へ上げたく無い!そんな方には階段の前に引戸やドアを設置出来る設計がオススメ。暖気以外にも音の伝わり方にも効果があります。
新築後に引き戸やドアを設置して欲しい。簡単には施工が難しく、ちょっとしたリフォームになります。汗 設計段階で伝える事が大切です。
新築後だとロールカーテンや暖簾で対応するしか方法がありません。なので、僕の家も暖簾で対応しています
このように仕切りが1つあると、暖気や音の問題はかなり改善します。しかし、開放的な感じは減少します。
デザインと重視するか?暖かさを重視するか?
この部分は家族で話し合っておく事が大事ですね。
最後に
今回は、リビング階段について解説しました。
家族とのコミュニケーションを大事したい方や、開放的で明るい空間が好きな方には人気の階段です。
しかし、石川県のように冬に雪が降る寒い地域では、暖房も重要になります。
家の断熱性能、気密性能。そして、冷暖房設備の種類も吟味する事が大事です。やっぱり家の温度、湿度が快適だと暮らしやすい。これは間違いありません。
デザイン性能、暖かさ。そして、コスト。
この3つを家族で検討してみると良いですよ。
良かったら参考にして下さいね。