昔はキッチンに必ず設置されてた床下収納は本当に必要なのか?
こんにちは。
最近は1日が一瞬で終わっちゃう。
ま~、充実してる。ってことですよね。
時間は誰にも平等。
そんな時間を大切にしよう。改めて思ってる タカシマ です。
ええ。
そんな深い意味はありません。(笑)
今回は床下収納について考えてみたいと思います。
僕が建築業界に入った20年前は新築には必ず設置されていました。でも、最近の新築では見かけないですよね!?
なぜ見かけなくなったのか??
色々な理由がありますが収納が増える便利な一面もありますが、床がギシギシなったり、隙間風が吹き込んでキッチンが寒かったり。
デメリットもあります。
そして、昔とは収納する物も変われば、場所も変わってきた事が大きな理由です。
そんな床下収納庫を紹介します。
・床下収納庫のメリット・デメリット
・収納するスペースの変化
このような内容の記事になります。
これから家づくりを検討している方や、床下収納庫を設置しようか??迷ってる方には参考になる内容です。
昔はキッチンに必ず設置されてた床下収納は本当に必要なのか?
まずは床下収納ってなに!?見たコトが無いんだけど!!って方もいるかもしれません。床
下収納はどんな物なのか?基本的な使い方もあわせて紹介しますね。
床下収納とは!?
画像のような収納を見たコトがありませんか??これが床下収納になります。
床下収納は家の床下の空間を利用して作られた収納スペースです。
家の床下は屋根裏収納のようにデットスペースになっているケースも。
そのスペースをうまく活用して収納場所を増やすことができます。
僕の実家のキッチンにもありました。
昔の家は収納も少なく調味料を保管したり、キッチンの作業スペースを確保するために床下収納を活用してきました。
そんな床下収納の主な目的は「食品の保管」になります。
床下収納に収納できる物を紹介します
床下収納を設置すると収納量が増えます。
しかし、一般的な収納のように何でも収納できるか!?と言うと違います。
床下にある収納なので気温、湿度などの影響も受ける為に収納できるアイテムが制限される収納です。
床下収納に向いている収納できる物を紹介します。
長期保存が可能なもの
床上と床下は全く違います。床下の温度は一定に保たれませんし、湿度も高い時もあれば低い時もあります。
外部の影響を大きく受ける収納なんですね。
床下収納はキッチンに設置するケースが多く、まずは食品の収納を考えます。
食品の中でも長期保存が可能な食品がオススメです。
例えば、未開封の缶詰や味噌などの保存食、未開封の飲料は温度や湿度の影響を受けにくいため床下収納には最適です。
使用頻度が低いもの
キッチンにはキッチンマットを設置します。
そうすると床下収納の上にもキッチンマットが干渉することに。
いちいちキッチンマットをまくってから床下収納の蓋をあける動作が非常に面倒なんですね。
しゃがんで蓋を開けて物を出し入れする動作は面倒だし、身体に負担もかかります。
たまにしか使わない使用頻度が少ない物がオススメです。
重くないもの
床下収納は一度しゃがんでから物の出し入れをする必要があります。
出し入れする物が重いと大変。もう二度と出てこないかもしれません・・・。
それぐらいしゃがんで物を出し入れする動作は身体に負担がかかります。
床下収納に入れる物は軽い物にするか、小分けにして収納するようにしましょう。
床下収納のメリット・デメリット
屋根裏収納のようにデットスペースを活用する床下収納。
単純に収納量が増えるから活用したくなります。
しかし、メリットもあれば必ずデメリットもあります。
メリット・デメリット。2つを比較してから採用しようか??を検討するコトが大事だと思います。
僕が思いつくメリット、デメリットを紹介します。
床下収納のメリット
収納量が増える
やっぱり「収納量が増える」ここですよね。
床上で収納量を確保すると家の面積が大きくなり、結果的に予算の上昇につながります。
(家は面積の大きさが一番予算を左右しますから)
床下というデットスペースを利用することで、住宅の面積が増加を抑えながら収納量を確保できる部分は最大のメリットだと思います。
キッチンだけじゃなく「和室」「洗面」の床下を利用すると食品以外もアイテムの収納も可能になります。
床下収納のデメリット
ギシギシと音が・・・
床下収納はギシギシとした「きしむ音」がなりやすい部分。
キッチンは短い動線を何度も往復するので、自然と床下収納の上も何回も歩きます。
その時にギシギシとした音がなるんですね。
きしむ音が苦手な方にはオススメしません。
床下収納庫は蓋部分が空洞です。
他の床には下地があり床鳴りが鳴らないように工夫して施工してあります。
しかし、収納は空洞になっているので補強ができません。ここが音の鳴る原因になります。
熱が逃げやすい
家を建てる時には気密性能や、断熱性能は気になる部分です。
床にも断熱性能の高い断熱材が敷きつめられてますが、床下収納部分には断熱材の施工が難しくなります。
床下収納部分から熱が逃げる可能性があるので期待する効果が得られない場合も。
蓋部分には断熱タイプもありますが・・・。断熱材よりも性能が劣ると個人的には思います。
カビやニオイが気になることも
床下収納は湿気が溜まりやす場所です。
どうしても湿気によるカビやニオイが気になるので定期的な掃除は必須!!その時に防カビ剤を塗布するとカビの発生や繁殖を抑制できます。
しかし、定期的な掃除をする時に中の物を全て出す必要があります。
案外と面倒な作業になるので注意して欲しい部分です。
最後に
今回は床下収納について紹介しました。
現在の家に比べて昔の家は収納量も少ない間取りが多くありました。
その時に活躍したのが床下収納です。
しかし、現在では食品庫など使いやすい収納が重宝されるので床下収納の出番は減少傾向にあります。
醤油や酒なども1升ビンで買う人は少なくなり、小型化されて収納も楽になりました。
大型の調味料や保存食品が少なくなった時代背景も影響しています。
しかし、自然災害の時の為に保存食品を備蓄しておきたい。
予算をかけないで収納量を増やしたい。このような方にはオススメの収納方法なので!!
良かったら参考にして下さいね。