なぜ、共働き夫婦には住宅ローンで連帯債務者の知識が必要なのか?
めっちゃ天気の悪い石川県。
でも、天気が悪いと外に出るのも億劫になるし自粛期間なので。
ちょうどいいのかな。
その中でも工夫しながら毎日を楽しみたいですよね!
そんな事を思う タカシマ です。
夫婦共働きの方は利用する頻度が多い「連帯債務」って言葉はご存知ですか?
なかなか聞かない言葉ですよね。汗
でも、共働き夫婦には住宅ローンを組む前には必ず知っていて欲しい言葉です。
正社員のママの場合は連帯債務で住宅ローンを組むとメリットもあるし、デメリットもあります。
えっ!?知らなかった!!
って、ならないように覚えておきましょう!
・連帯債務のメリット
・連帯債務のデメリット
このような内容の記事になります。
共働き夫婦で住宅ローンを組む方、これから家づくりを始める
方には参考になる内容です。
なぜ、正社員のママには住宅ローンで連帯債務者の知識が必要なのか?
住宅を購入する時に多くの方が利用する「住宅ローン」
最近では共働き夫婦も増えています。
パパの年収だと希望の借入額に届かない場合もあります。
そんな時にママの収入を合算して、希望の借入額を増やす方法の紹介です。
その1つが、連帯債務型です。
他にも収入を合算する方法があります。
色々なパターンも一緒にご紹介します。
連帯債務型の住宅ローンとは?
連帯債務型とは1つの住宅ローンを夫婦で連帯して債務を持つ事をいいます。
1本の住宅ローンでパパが契約者だとしても、配偶者であるママは連帯債務者として全額の債務を負う部分が特徴です。
ちょっと難しいですよね。汗
仮に3000万円の住宅ローンを連帯債務型で借ります。
パパは1500万円、ママは1500万円。
所有権はパパが1/2、ママが1/2となります。
家を夫婦で半分、半分で所有するイメージです。
夫婦半分で所有してますが、住宅ローンの返済が難しくなった場合には半分だけじゃなく、全額の債務を負うことになります。
持分の割合は基本的には年収割合になります。先ほどの1/2は、夫婦とも同じ年収だった場合です。
パパの年収が600万円
ママの年収が200万円
この場合では、パパが2/3、ママが1/3の割合になります。
年収割合を超えて持分登記すると、夫婦間でも贈与の対象になる可能性があるので、注意して下さいね。
収入合算との違い
パパの年収だけでは希望の借入額に届かない場合。
連帯債務型の他にも借入額を増やす方法があります。
それが「所得合算」です。
同じ共働き夫婦の所得を合算して借入希望額を増額します。
でも、全く違う部分。
それは、ママは持分を持たない。
連帯債務型は1本の住宅ローンを夫婦2人で借りるイメージ。
これに対して、収入合算は1本の住宅ローンを借りる契約者は名義人だけになります。
合算はするけど、ママにローンの責任を背負わせたくない。
持分までは・・・ちょっと・・・
このような共働き夫婦には、所得合算がオススメです。
共働きで住宅ローンを借りる・連帯債務型のメリット
収入を合算して住宅ローンを借ります。
夫婦で持分を持ち、ママの背中にも住宅ローンを返済する責任がのしかかってきます。
そう考えると気が重くなりますが、収入合算では得る事ができないメリットもあります。
まずは、連帯債務型で住宅ローンを借りるメリットをご紹介します。
住宅ローン控除が適用される
パパが単独で住宅ローンを組む。
住宅ローン控除は当然ですが、パパのみに適用されます。
連帯債務で住宅ローンを組むと、パパだけでは控除しきれない部分はママの方で控除されます。
連帯債務では、夫婦とも債務者になりますが、その恩恵として夫婦とも住宅ローン控除を受けることができます。
住宅ローンの借入額が大きい場合。
パパだけでは控除しきれない場合。
このようなケースでは連帯債務型を検討する方法もアリです。
収入が合算される
連帯債務型の住宅ローンを利用する事で夫婦の収入を合算する事ができます。
パパだけでは希望の借入額に届かない場合。
ママの収入を合算する事で、借入額の増額が可能です。
・土地から購入する場合。
・頭金は残しておきたい。
このように借入額が多くなるケースでは、収入合算の恩恵を受けれます。
共働きで住宅ローンを借りる・連帯債務型のデメリット
収入合算できて住宅ローンの借入額の心配もない。
さらに、住宅ローン控除の恩恵も受けれる!
連帯債務型の住宅ローンもアリだな。
でも、メリットもあればデメリットもあります。
デメリットも把握して検討する事が大事。
あわせてデメリットもご紹介します。
団体信用生命保険の加入
注意!金融機関にもよります。
でも、基本的には主債務者しか団体信用生命保険の加入が適用されません。(主債務者とはパパのこと)連帯債務者であるママには団体信用生命保険が適用はなし。
例えば、夫婦で連帯債務で住宅ローンを借りた場合。
パパが亡くなった場合には、団体信用生命保険により住宅ローンの残高の支払いは免除になります。
しかし、ママが亡くなった場合には団体信用生命保険が適用されない為にローンの残高が残ります。
パパの単独債務でも同じ事がいえます。
しかし、収入合算して住宅ローンの借入額を増額した。
このような場合はママの収入ありきの考え方。
借入が増額すれば、月々の返済額も増額します。
ママの収入があるから返済できてた。でも・・・ママが亡くなった場合。
収入は減りますが月々の高額な返済は変わりません。
このようなリスクを回避する為にもママには他に生命保険をかけておく。生命保険を見直す。万が一に備えておく必要があります。
離婚した場合
もしも・・・もしも・・・
離婚した場合は結構大変です。汗
連帯債務は夫婦関係が解消されても、債務関係が解消される事はありません。
離婚しても家の持分は残ってるし、家のローンもそのまま残る形になります。
離婚した夫婦の共有関係を解消したい。その場合には住宅ローンの完済が必須です。
もしも持分が半分ある場合には、ローンの半分を完済し持分を抜くことに。汗
なかなかハードルが高いんです。汗
ママの収入が減るリスク
連帯債務は基本的に夫婦で返済していく。
これが前提ですよね。
その為に収入合算し、借入額も増額します。借入額が増額すると、月々の返済額も上がります。
僕たち旦那は仕事を定年まで続ける。
これが普通です。
しかし、女性の働き方は家族によって全く違います。
正社員でバリバリと働くママ。
出産を機に専業主婦に。
子育てと両立する為にパートに。
家を建てる時には正社員だったけど。
10年後はどうなってますか?
20年後はどうなってますか?
確かに解らない事の方は多いと思います。
しかし、正社員からパートになると収入が減ります。
それでも月々の返済ができるのか??
将来も見据えながら検討するコトが大事です。
最後に
今回は共働き夫婦には、住宅ローンを組む前に知ってほしい「連帯債務」を紹介しました。
連帯債務型には夫だけの収入だと住宅ローンの借入額が難しい場合には、妻の所得を合算し借入額を増額する事ができます。
そして、住宅ローン控除もフル活用できる場合もあります。
でも、デメリットも当然あります。
ママの収入ありきが連帯債務です。
ママの収入が減ったとき、無くなった時にどうするか?
事前に対策を検討しておく必要があります。
メリット・デメリットを把握して選択して下さいね。
よかったら参考にして下さい。