親子で利用する住宅ローン。親子リレーのメリット・デメリット。
こんにちは。
石川県小松市 赤シャツアドバイザー
タカシマ です。
2世帯住宅や、子供と同居する時に利用する住宅ローン。
親子リレーをご存知ですか?
親も若く収入があり、住宅ローンを使って家を購入したい。
でも、年齢的に返済年数が短くなり月々の返済が高額になる・・・
ここがネックだな。汗
このような家族に利用されている住宅ローンです。
上手に使うコトが出来ると便利な住宅ローン商品です。
・親子リレーと収入合算の違い
・親子リレーの注意点
このような内容の記事になります。
2世帯住宅を検討している方や、同居で家づくりを検討している方に参考になる内容です。
2世帯や同居で利用する住宅ローン。親子リレーのメリット・デメリット。
親子リレーとは、親子2世代にわたって住宅ローンを返済してきます。
僕のお客様で親子リレーを利用する方は、40代後半から50代の親。
そして成人した子のペアで融資を受けるコトが多かったです。
まだまだ働き盛りの50代。
最初は親が債務者となり住宅ローンを返済します。
そして、定年退職などで収入が減るタイミングで、子が返済を引き継ぎます。
これが親子リレーの簡単な概要です。
当然だけど親子リレーにもメリット・デメリットが存在します。
僕が思うメリットと、デメリットをご紹介します。
・親子リレーのメリット
まずは、メリットからご紹介します。
僕が考える一番のメリットはコチラ。
・返済年数の緩和
50代で住宅ローンを組むとします。
仮に55歳だった場合。
住宅ローンの最長で組める年齢が80歳。
返済年数は25年になります。
このように50代になると長期間で住宅ローンを組むコトが難しくなります。
返済期間が短くなると、月々の返済額も高額になります。
しかし、親子リレーを使うコトにより2世代での返済が可能になります。
親だけだと25年返済だけど、親子リレーを活用して長期間の返済が可能です。
期間が長くなると月々の返済額も下がり住宅ローンの負担軽減になります。
・家づくりの幅が広がる
親子リレーは親と子の収入を合算した金額で計算します。
(金融機関によって概要が違う場合もあるので、確認は必要です。)
もしも、成人したばかりの子の年収だけでは、住宅ローンを利用できる金額も限られます。
その中で家づくりを進めるって、ハードルが高いです。汗
限られた金額の中で建築してくれる業者を探す。
こんな探し方になります。
夢や希望が叶うのか・・・?
難しいですよね。
そんな時に、親の年収も合算して住宅ローンを利用できると、家づくりの幅が広がります。
借りる、借りないは置いといて。
借りる金額は増やすコトができます。
自分たち家族の夢や希望が叶う可能性はグッと高くなるし。
家づくりも楽しくなると思います。
・親子リレーのデメリット
メリットもあれば、デメリットも存在します。
親子リレーのデメリットはコチラ。
・親が亡くなった場合。
一般的な住宅ローンでは、団体信用生命保険に加入する必要があります。
これは、債務者が亡くなった場合に保険で残債を完済する制度です。
親子リレーの場合では、債務者はどちらになるのか?
基本的には息子になる可能性が高いです。
(この部分も金融機関によって内容は違う場合もあります)
返済途中で親が亡くなった場合でも、子が残りの債務を引き継ぐ。
これが親子リレーの一般的な考え方になります。
・相続も視野に入れる必要があります。
親子リレーは相続も考えておきましょう。
え!?なんで!?
親子で家を建てるんですが、持分が発生します。
全てを子の名義にすると贈与税の対象になるからです。
凄い単純計算の場合です。
親の年収が500万円。
子の年収が500万円で同額だとします。
もしも、2000万円の家を購入した場合は、こうなります。
親の持分が半分。
子の持分が半分。
年収の割合で登記します。
ここに自己資金などがあれば、持分割合も変わってきます。
親の持分は亡くなった場合に相続の対象になります。
トラブルにならないように事前に、確認しておきたい部分ですね。
親子リレーが向いている方
親子リレーが向いている。
そんなケースをご紹介します。
もしも、アレ!?似ているかも!?
そう思った場合には親子リレーを検討してみては?
現在は同居中、将来的に同居を考えている
子が結婚して現在は親と同居中。
もしくは、現在はアパートだけど将来的には親と同居を検討している。
親と同居を検討している方はオススメです。
親と同居すると家の面積も大きくなります。
4人家族の家に比べて、親の居住スペースも必要になります。
収納や、水まわりの考え方も変わってきます。
家が大きくなると、家を購入する金額も高額になります。
子だけで負担するのは厳しい部分です。
そんな時に親が元気で働いていれば、検討するのもアリですよね。
子の負担が減りますし、親の「世話になっている」心理的な負担も減ります。
家族全員が家づくりに携わっている。
そんな連帯感というか、一体感があると将来の不安も少なくなります。
親、子、単独の住宅ローンは難しい。
単独で住宅ローンが難しい場合もあります。
親で言うと、年齢がネックになり住宅ローンの返済期間が難しい。
子の場合では、年齢が若く年収が低いため借入額が足りない。
このように単独だと家づくりが難しい場合に利用すると効果を発揮します。
親の場合では、年齢の問題で返済期間が短い部分を35年返済で借りるコトができます。
その結果、月々の返済額が下がり余裕ができます。
子の場合は、年収が低く借入額が足りない部分を、親の年収を合算する事ができます。
その結果、借入額が増えて家づくりが可能になります。
このように単独だと厳しいコトがあります。
そんな時に親子で助け合って家づくりを進める時に効果を発揮します。
親子リレーでの注意点をご紹介。
過去には、親子リレーを利用して家づくりを進めたお客様もいます。
そして、多くの子は20代が多く独身のお客様もいました。
僕の個人的な経験ですが。
子が独身の場合は注意が必要です。
独身の間は同居を継続していく。
そう思って親子リレーに同意しました。
でも、結婚するコトになった場合。
自分1人の意見ではなく、相手の意見も重要になってきます。
これが結婚です。
もしも、同居は嫌だ・・・
自分達だけの家が欲しい・・・
このように思う可能性もあります。
その時に親子リレーがネックになる場合も。
住宅ローンは基本的には、1人で2つ利用する事ができません。
親子リレーを完済しないと、自分達の新しい家を購入する事ができないってコト。
先の未来は誰にも解りません。
でも、予想は大事だと思います。
もし、子が独身の場合には注意して欲しい部分。
余計なお世話だと思いますが、頭の片隅に覚えておいて下さい。
最後に
今回は住宅ローンの種類「親子リレー」について紹介しました。
親子で家づくりを考えている方で、上手に使えば凄く便利なローンです。
しかし、将来的な家族構成の変化や、相続などのデメリットもあります。
この部分はシッカリと検討して利用して下さいね。
良かったら参考にして下さい。